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NDCのこと(2)「NDCの歴史」

by のび子

前回の私の記事、NDCのこと(1)からの続きです。

そもそも、NDC(日本十進分類法)とはいつ作られたのか。
図書館には日本十進分類法という、
NDCの分類が分かる本が置かれていますが
(当図書館はカウンター裏にあるので、
閲覧したい場合は職員に声をかけてください。
ちなみに貸出できない資料です)
当館にある95年の改定版では約70年の歴史があると書かれていますので、
ここから1929年に初版が出版されて以来使われていることが分かります。

こちらの本は原編者がもり・きよし(森 清)さんになっています。
(現在も改定が行われているため、原編になります)
そう、この森清さんこそNDCの産みの親なのです。

それまでも様々な分類法がありましたが、
森さんが考案した日本十進分類法が普及したのは
その中でも画期的なものだったからのようです。
私が生まれる前からあるものですし、
空気のように当たり前に使っていたものですから
そんな時代の苦労は分かりません。
ですが、この膨大な分類を整理するために注いだ力は
並大抵のものではないでしょう。
司書として森さんに足を向けて寝れません。
はー、ありがたやありがたや。
(もう亡くなられている方ですが…)

ところで、ここまでの文中、ちょっと気になる言葉が
出てきませんでしたか?
そう、日本十進分類法は「日本の図書館で使われている」分類法なのです。
では海外では?

次回は海外の分類法について書きたいと思います。


NDCのこと(1)「NDCって何ぞや?」

by のび子

NDCという言葉はご存じでしょうか。

日本十進分類法と言って、図書館の背表紙についている
ラベルの数字のことを指します。
NDCの正式名称は「Nippon Decimal Classification」と言います。
図書館の本には基本的にこの数字がつけられ、
順番に並べられています。
(基本的にというのは、当館では雑誌にはふられていないからです)
番号はふられているものの、
背ラベルには書いていない分類もあります。
児童コーナーの絵本や、日本の読み物がそうです。
そして、数字にはそれぞれ意味があるため、
数字ごとに並べると自然と同じ系統の本が並びます。
図書館の本がキレイに並んでいるのは、全てNDCのお陰!
NDCがなければ、例えベテランの司書でも本を探すのに苦労するのは
間違いありません。

しかしこのNDC、覚えると本を探す時にとても便利なのですが
覚えるまでが一苦労…。
3つの数字のひとつでも数字が違えば、
たちまちその意味は変わってくるのです。
中標津町図書館では3ケタの数字で分類していますが、
実は小数点以下4ケタまである分類も存在します。
たとえば詩歌である911の場合。
911.1351は古今和歌集、911.1358は新古今和歌集をさします。
このように存在はするものの、図書館によってはそこまでの分類は
必要ない場合があります。
なので、それぞれ必要なところまでの数字を使います。
ほとんどの図書館は3つの組み合わせで分類をしますが、
小学校では一番左側の「第一次区分」だけを使うところが
多いと思います。

何故こんなことを書き始めたのかというと…
児童コーナーの来月の本展のテーマはズバリ「NDC」。
何と今は授業でNDCについて勉強するそうで、
時期を合わせて開催することに決定しました。

現在児童コーナー担当者は、その準備に追われているところです。
ところが、噛み砕いて説明することの何と難しいこと!
頭がこんがらがってきそうです。

自分の頭の整理をするためにも、ちょっと続けてNDCについて
書いていくことにしてみました。
しばらくの間私の記事はちょっと難しい話が続くかもしれませんが、
どうぞお付き合いください。


ダイエット

by のび子

先日、ずっと見たかった「グーグーだって猫である」の映画を見ました。
マンガ家の大島弓子さんのエッセイマンガが原作です。
こちらは読んだことはなかったのですが、
グーグーの何とかわいいこと!
猫好きにはたまらない愛らしさに思わずニヤニヤ。
その中で主人公である麻子が描いていたマンガが
「ダイエット」でした。
高校生の時司書の先生からオススメされた大島弓子さんの作品の1つで、
女性には結構シビアなテーマだと思うのですが
ピリピリした雰囲気もあまりなく終わったような記憶があります。
うーん、もううろ覚えなのでもう一回読みたい…。

ダイエットと言えば、最近入った児童書の中に
糸子の体重計(いとうみく著)」という作品があります。
児童書では珍しいテーマで大変ひかれたので、
現在私が借りております(すみません)
表紙から見る糸子の、一見ダイエットなんて辞書にありません!
とでも言いそう豪快な雰囲気がとてもステキです。

明日、図書館はお休みです。
皆さんも休館日の間楽しむ本を是非借りにきてくださいね。


ぱんだうさぎこあら

by のび子

P1010618.JPG
ポスターとマリオネット
P1010619.JPG
「我輩はマリオネットである。名前は…募集中?」
コアラの瞳孔が縦に長いことを知って
ものすごく驚いたのに、
誰にもこの驚きを共有してもらえず
切なさを消せやしないのび子です。

それはどうでもいいとして、
数日前から6月に開催されるマリオネット人形劇
チャハハ丸とへへへ丸」のアピールの為に
しるべっと職員の手作りマリオネットが
遊びに来ております。
こちら、自由に触れるようになっておりますので
是非遊んでみてください。
…私、全く動かせませんでした(涙)
マリオネットを動かすって、
思ったより大変なんですね!
そんな人形劇「チャハハ丸とへへへ丸」のチケットは、
しるべっと窓口で販売中です。

ところで、マリオネットと聞いて思い浮かぶのは
大抵の方が「かがみの〜なかの♪」だと思うのですが、
あやつり人形と聞いて浮かぶのは
「あたし〜かなしい〜あやつり〜にんぎょう〜♪」
の方です。

そんな谷山浩子さんの本も、
当館は所蔵しております。


5月10日は後藤の日

by のび子

本日は5月10日、「後藤の日」!
ということで、私がぱっと浮かぶ後藤さんは
美唄出身の後藤竜二さん。
一昨年惜しくも亡くなられましたが、
たくさんの名作を残された児童作家さんです。

1ねん1くみ1ばんシリーズや、12歳たちの伝説など
有名な作品はたくさんありますが、
私が一番好きな作品は「紅玉」という絵本です。

第二次世界大戦直後に、中国や朝鮮から強制労働の為に
連れてこられた人たちと、
飢えたその人たちから家族のために紅玉を守ろうと
たった一人で立ち向かった主人公のおじいさん。
語りかけた時の緊張感と、お互いの気持ちを思うと
胸をえぐられるようです。

北海道で実際にこんなことがあったんだということと、
教科書では教えられない戦争の裏側が見える重い1冊です。

秋にたくさんの種類のりんごが並ぶようになると
紅玉を手に取ってしまいます。
別の理由でも紅玉は好きなりんごではありますが、
何となくこの本を思い出してしまうからかもしれません。


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