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出会いはスローモーション

by のび子

電車の中で隣の席に座っている女性がどんな本を読んでいたら
魅力が2割増しか、というような話を先日見かけました。

私の隣の席の女性は、むき出しの筋肉がドーンと
載っている本と真剣に向き合ってます。
魅力、2〜3割くらいアップしてると思います。


先々週図書館に2年生の皆さんが来てくれた時に、
じっと本の表紙と対話をしている女の子を見かけました。
運命の1冊に出会えた瞬間だとしたら、
すごい場所に居合わせたなあと
今でも思い出すだけでドキドキします。

そんな瞬間をこれからも見守っていきたいなあ。


計根別小学校でブックトーク

by のび子

6月20日は計根別小学校でブックフェスティバルが開催されました。
私は1〜3年生に読み聞かせを、4〜6年生にブックトークを行いました。

低学年のテーマは「食べる」。


・ほね(福音館書店)
 堀内誠一/さく

・まないたにりょうりをあげないこと(講談社)
 シゲタサヤカ/さく

・おべんとうばこのうた(手遊び)

・おきゃく、おことわり?(岩崎書店)
 ボニー・ベッカー/ぶん ケイディ・マクドナルド・デントン/え
 横山和江/やく

・おまえ うまそうだな(講談社)
 みやにしたつや/さく



上記の本の読み聞かせと、手遊びをしました。


そして高学年のブックトークは「誕生日プレゼント」がテーマ。


・長くつ下のピッピ(岩波書店)
 リンドグレーン/作 大塚勇三/訳

・いばらひめ(BL出版)
 グリム/原作 バーナデット・ワッツ/文・絵 福本友美子/訳

・しずくの首飾り(岩波書店)
 ジョーン・エイキン/作 猪熊葉子/訳

・ポプラ社のペーパーランド3 とびだすカード(ポプラ社)
 たしろ こうじ/作

・1ねんに365のたんじょう日
 プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし(偕成社)
 ジュディ=バレット/さく ロン=バレット/絵
 まつおか きょうこ/訳



上記の本を紹介しました。


どちらも子どもたちの素直な声が上がって、
始まる前は緊張してドキドキしていたのですが
すっかり私も夢中になって読んでいました。
読み聞かせもブックトークも読み手だけが世界を作るんじゃないんだなあ、
と改めて楽しさを実感。
気になるところで止めた1ねんに365のプレゼントは、
最後は子どもたちから次々に正解の声が上がっていて
ニヤニヤしながら終わりました(でも答えはナイショ)

ブックトークも読み聞かせも、始まる前に小物を使いました。
前者はプレゼント箱を持って行ったのですが、
終わった後に「何が入ってるの?」と来てくれた子どもたち。
リボンをほどいて開けてみると…中身はからっぽ。
残念そうにしておりました。
中にはね、「きたい」が詰まっていたんだよ。
「気体」と「期待」…
お後がよろしいようで。テケテン♪


言葉の海を泳ぐ

by のび子

以前ななも紹介していた、三浦しをんさんの『舟を編む』に
やっと手をつけました。
実は父親の誕生日にプレゼントをしていたのですが
娘はそれから半年経ってようやっと読み始めました。
普段何気なく使っている言葉。
改めて意味を考えてみると面白いですよね。
辞書の編纂にはいく年もの月日を注ぎ、
限りのある字数の中でひとつの言葉のために、
たくさんの言葉から言葉を編んでいく。
その熱い情熱を受けながら読み進めていくと
辞書というものが愛しくなって仕方ありません。

昔辞書を引いた時のことをふと思い出しました。
今ではどの出版社の辞書を引いたのか覚えておりませんが、
ある日「だじゃれ」という言葉を引きました。
そしてそこには何と例文が載っていたのです。


くだらないしゃれは、やめなしゃれと。


限りある文字数、そしてページ数の中で
どうしてもこの一文を入れようと思った編纂者のことを思うと
何故か胸が震えます。
ちなみに図書館の開架にある国語辞典で手あたり次第
「だじゃれ」を引いてみましたが、
どの辞書にも例文は書かれておりませんでした。
どうして!なぜ!!入れようと思ったのか!!!

また出会えるならば、その辞書に出会いたいなあと思っております。


ちなみに国語辞典や英和辞典だけではなく、
辞典というのはたくさんあります。

「気のきいた言葉さがし辞典」や「おいしさの表現辞典」、
この2つもなかなか面白そうですが
「世界毒舌大辞典」「罵詈雑言辞典」、
こちらはどうして作ろうと思ったのか出版社の方に
是非聞いてみたいところです。
この2冊を使えば、口ケンカも上品なものには…ならなさそうですね。
どれも当館で所蔵しておりますので、
是非お手にとってみてください。


図書館の新職員?

by のび子

P1010643.JPG
この顔に ピンときたら 優しくしてください
ではありません。
本日から農業高校の学生さんが職場体験実習に来ております。
実習期間はカウンターや本の整理・修理など、
館内のお仕事をこれから色々と体験してもらいます。
午前中は館内を案内しながら神話の話をしていて
「結局男の神様って女にだらしないよねえ」
なーんて語りあっておりました。
女子高生と何という話をしているのか…。
でもギリシアのゼウスも、日本の大国主も
色んな女神との間に子どもがいますものねえ。

神話と言えば、先日釧路で行われている
アンティークジュエリー展に行って来ました。
カメオに描かれている人物のモチーフは
殆どがギリシア神話の登場人物。
うーん、この兜を被っている女神は…あ、アテナか!?
この中央にいるのはゼウスだな!なんてうんうん唸りながら、
もうちょっとしっかりギリシア神話を読んでおけば…!と
ちょっぴり後悔もしました。
子どもの頃色々読んでいたつもりだったんですが、
もう数えるのも悲しくなるくらい前のことなので
頭からぽろぽろこぼれています。
また読み直さなくては…。

でも神話って色んなもののモチーフになっていたりするので
面白いですよね。
私は星座がきっかけで読み始めましたが、
蟹座の神話はあまりステキなものではないので
未読の蟹座の皆さんはショックを受けぬよう、
気持ちの準備ができてから読んでください。


NDCのこと(3)「海外の分類法」

by のび子

前回の記事では、日本十進分類法(NDC)の歴史を紹介しました。
今回は海外の図書館では、どのように分類されているのかを説明します。

…の前に、実は日本でももう1つ分類法があります。
それは国立国会図書館が作成した
NDLC(National Diet Library Classification)です。
NDCとアルファベットを組み合わせて、
より細分化された分類法になっています。
もし国立国会図書館に行く機会があれば、
分類ラベルを見てみてくださいね。

さて、NDCは森清さんによって分類ということを
前回お話しましたが、この森さんは何を参考にして
NDCを生みだしたのでしょうか?

それは、デューイ十進分類法というアメリカの分類法です。
こちらは現在も使われているアメリカで生まれた十進分類法で、
日本の一部の図書館でも主に洋書に用いられています。
しかし、デューイ十進分類法は日本の図書の分類には
手が届かないところにあるということで
発案されたのが日本十進分類法なのです。

他にも国際十進分類法、コロン分類法、韓国十進分類法などもあるそうです。

世界的に用いられているものもあれば、
その国独自で進化したものもあります。
もし海外旅行に行ったら、図書館を訪ねてみるのも楽しいかもしれません。

3回に渡って分類について書いてきましたが、
今回で分類の話は終了にしたいと思います。
児童本展では現在、第二区分まで(真ん中の数字まで)を
簡単に説明した小さい冊子を配布しております。
壁一面にも貼っておりますので(ちょっと見づらいですね…すみません)
是非ご活用ください。
(でも実は、第二区分までの分類一覧は一般書の窓側の壁に
貼ってあったりします。こちらも見てみてくださいね!)


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