by ジェーン
どんよりと重い雲。変わりやすい春の天気ですね。
…でも私はこんな天気も好き。なぜなら家々の灯りが温かく見えるから。
たまには家の中で鈍色の空を見るのも悪くないかな、と私は思うのです。
さてさてこんな日には、ふっと感傷的になります。
こんな時に、私が読むのは詩です。
今まであまり触れてこなかったし、自分から手に取ることはなかったのですが、例えば誰かが読んでくれたり、紹介してもらったりすると読みたくなります。
以前、研修へ行ったときに紹介してもらったのが、この絵本。
『ともだち』谷川俊太郎/文 和田誠/絵
「ともだちってかぜがうつってもへいきだっていってくれるひと。」
で始まってともだちってこんな人、と語りかけてくれる詩です。
私が1番好きなフレーズが、
「ともだちって そばにいないときにも いま どうしてるかなって おもいだすひと」
幼なじみ、学生時代の友だち、何気ないことで知り合った人…
今までの人生でたくさんの人と出会い、私の長所は「いい人と出会えること」だと言えるんでないか、というくらい本当に人に恵まれてきました。
だから、友だち、出合った人たちみんなを大切に、そして大切に思ってもらえるような人間にならないばなぁ。。。と思います。
大切な人、大切なもの、人それぞれ大切なことってありますよね。
『たいせつなこと』
マーガレット・ワイズ・ブラウン/作
この絵本にこんな1連があります。
「そらにとって たいせつなことは いつもそこにある ということ」
スプーンにとって雪にとって、各々にとって大切なことが淡々と軽やかに綴られ、最後の「あなたにとってたいせつなこと」が、すんっと心に響きます。
少し感傷的になってしまいました。なにせこんな天気だからなぁ。
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