言葉の海を泳ぐ
by のび子
以前ななも紹介していた、三浦しをんさんの『舟を編む』に
やっと手をつけました。
実は父親の誕生日にプレゼントをしていたのですが
娘はそれから半年経ってようやっと読み始めました。
普段何気なく使っている言葉。
改めて意味を考えてみると面白いですよね。
辞書の編纂にはいく年もの月日を注ぎ、
限りのある字数の中でひとつの言葉のために、
たくさんの言葉から言葉を編んでいく。
その熱い情熱を受けながら読み進めていくと
辞書というものが愛しくなって仕方ありません。
昔辞書を引いた時のことをふと思い出しました。
今ではどの出版社の辞書を引いたのか覚えておりませんが、
ある日「だじゃれ」という言葉を引きました。
そしてそこには何と例文が載っていたのです。
くだらないしゃれは、やめなしゃれと。
限りある文字数、そしてページ数の中で
どうしてもこの一文を入れようと思った編纂者のことを思うと
何故か胸が震えます。
ちなみに図書館の開架にある国語辞典で手あたり次第
「だじゃれ」を引いてみましたが、
どの辞書にも例文は書かれておりませんでした。
どうして!なぜ!!入れようと思ったのか!!!
また出会えるならば、その辞書に出会いたいなあと思っております。
ちなみに国語辞典や英和辞典だけではなく、
辞典というのはたくさんあります。
「気のきいた言葉さがし辞典」や「おいしさの表現辞典」、
この2つもなかなか面白そうですが
「世界毒舌大辞典」「罵詈雑言辞典」、
こちらはどうして作ろうと思ったのか出版社の方に
是非聞いてみたいところです。
この2冊を使えば、口ケンカも上品なものには…ならなさそうですね。
どれも当館で所蔵しておりますので、
是非お手にとってみてください。
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