ありがとう、まど・みちおさん
by ジェーン
みなさん、こんにちは♪ジェーンです。
ここのところ、暖かさを増し、来館されるみなさんの上着も薄くなってきているように思います。すぐに春!とはいかない道東ですが、少しずつ少しずつ近づいてきているのですね。
新聞やニュースでご存知の方も多いかと思いますが、昨日、童謡詩人” まど・みちお”さんが亡くなられました。
まど・みちおさんは、「 ぞうさん」や「 一ねんせいになったら」など国民的童謡を数多く残されました。
詩作への意欲は年齢を重ねる毎に増していったそうで、まだまだ彼の声を聞いていたかったような気がします。
まど・みちおさんはたくさんの詩や本を残されていますが、今回はこの1冊を紹介します。
『 くうき』
まど・みちお/詩 ささめやゆき/え 理論社(E1/サ)
今わたしが吐いた”くうき”が別のだれかの胸に入っていく・・まるでバトンリレーのように人々をつなぐ。誰かれ隔てなく、あらゆる人の中に行き渡る。そしてその存在は普段わたしたちが気づくことなく、当たり前のようにいてくれる。
言葉でも絵でも表すのが難しい”くうき”をシンプルに且つ深く謡っています。
この詩を、お互い憎しみ合わざるを得ない状況の人たちが知ったら、今、こころ寂しくしている人たちが見たら、何かに追い詰められている人たちが声に出して読んでみたら、もしかしたら少しどこか、何かが変わるのかもしれないなぁ・・そんな風に思いました。
他にも、図書館には、まど・みちおさんのステキな詩の本がたくさんあります。詩には愉快なもの、ジンとくるもの、考えさせられるもの・・いろいろあります。
ぜひみなさんも、詩に触れてみてはいかがでしょうか・・?
|