by ジェーン
カムチャッカの若者が、きりんの夢をみているとき
メキシコの娘は 朝もやのなかでバスを待っている
――――で始まる谷川俊太郎さんの詩はご存じでしょうか?
「朝のリレー」という詩で、
今わたしたちが朝を迎えたとき、別のどこかの誰かはランチを楽しんでいたり、またあるどこかの誰かは夢を見ていたり…
そして朝はリレーのように、ある場所からお隣へバトン渡しされていくのです。
今この瞬間もどこかでは朝を迎えているのだ…
―――というような内容です。
中学校か高校の詩の授業で好きな詩を見つけるという課題があり、
選んだのがこの詩で、先日ある絵本を読んでいたときにフッと蘇ったのです!
その絵本はというと…
『ぼくがラーメンたべてるとき』 長谷川義史/作
ばくがラーメンを食べてるとき、おとなりさんは… おとなりの国では…
と続いていくお話です。
平和にラーメン食べている子がいれば、貧しい暮らしをしている子もいる…
今このときを平和な国で過ごしていること、同じ地球上でいまつらい想いをしている人がいること、
となりのとなりの…と考えると意外と世界は近いのかも。。。
いろいろと考えさせられてしまいます。
絵本は子どものためのもの、というわけではありません。
実は、大人にとっても読み応えのあるものもたくさんあります。
ぜひ絵本も手にとってみて下さい。
こころに響くものと出合えるかもしれません。
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