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キオク。

by saku

みなさんこんにちは。
坊主頭のsakuです。


2年前の今日。
もうすぐ午後3時になろうかという時間、
突然、地面が揺れました。

図書館の窓はがたがたと鳴り、
割れやしないかと心配になりました。

利用者の方に声をかけ、
本棚から離れていただきました。

結構大きな揺れでしたが、
それよりも、
揺れている時間が長い事が、気がかりでした。
釧路沖地震や、東方沖地震のことが頭をよぎりました。

揺れが収まり、事務所にあったテレビを点けると、
東北地方で大きな地震が発生したことを放送していました。


これが、2011年3月11日の、中標津町図書館の様子です。
ガラスは割れませんでしたし、棚から本が落ちることもありませんでした。

今も、地震前と変わらず開館しています。


その一方で、東北地方の太平洋側沿岸部では、
地震前の日常の風景は、もう戻ってきません。


しかし、どこかに記録が残っていれば、
その日常や、風景、生活を思い出すことは出来ます。



インターネットの検索サイト「グーグル」で、
“未来へのキオク”というサービスが始まりました。

一般の方々が過去に撮影した写真や動画を、
東北地方の地図上に合わせて配置し、
自由に見ることができるというものです。

地震前の町の風景や、お祭りの様子などがたくさんアップされています。
地震後の写真もあります。
中標津町図書館でもインターネットにつながったパソコンを利用できますので、ご覧頂くことができます。


図書館にも、
本の形を取って残された“記憶”が、数多くあります。
特に、中標津町関連の“記憶”は、
図書館以外ではなかなか目にすることが難しいのではないでしょうか。


こういった地元の“記憶”を、
しっかりとつなぎとめ、いつでも利用者の方に見ていただくというのは、
地方公共図書館だからこそできることなのかな、と思います。


この3.11という日に、
ふとそんなことを考えるsakuでした。


消す物。

by saku

みなさんこんにちは。
坊主頭のsakuです。


先日、
『世界から猫が消えたなら』川村元気/著 マガジンハウス
という本を読みました。
本屋大賞にノミネートされていますね。


余命宣告された男のもとに、
ハイテンションな悪魔がやってくる。
「世界から1つずつものを消す代わりに
余命を1日ずつ延ばす」と言われ、
チョコレート、電話…と1つずつ世界から無くなるが…


といったような内容です。


消す物を選ぶのは基本悪魔です。
たとえば
「靴下の中でたまに小指の爪にひっかかるほつれた糸」
というようなどうでもいいものは消させてくれません。
それなりに困ってしまうものが消えていきます。
さすが悪魔。

でも、消すか消さないかの最終判断は、主人公に委ねられています。
消さない場合は生きていられないわけですが。


さて、
自分ならどこまで消しちゃうだろう?
と考えてみましたが、
アレならいんじゃない?
コレが無くても困らないかも?
ソレは…まぁ…命よりは…
なんてことを突き詰めていくと、
結局世界に生き物以外のモノが残らないことに気づき、
自分の自己中心っぷりに嫌気がさしました。
もう、心の器=おちょこの底です。


みなさんは、どこまでOKですか?


続・おっさんが絵本を読む風景。

by saku

みなさんこんにちは。
子持ち眼鏡坊主のsakuです。


我が家の長男(3歳)がもっと小さい頃、
絵本作家の“せなけいこ”さんの絵本を
よく読んであげていた時期がありました。


小さい子向けの絵本って、
やさしくてやわらかな雰囲気を楽しんだり、
ハッピーエンドのストーリーで安心したり
というものが多いのですが、
せなけいこさんは、なかなかキビシイです。


たとえば、
昔からの定番絵本(初版はなんと1969年!)で
『ねないこだれだ』福音館書店(E/E1/セ)
という作品があります。

切り絵風でとても温かみのある絵なのですが、
ストーリーはかなり深刻です。

「夜更かしした子がおばけにされ、おばけの国にさらわれる」
という内容で、
その子どもが戻ってくることはありません。
初版から40年以上、さらわれっぱなしです。

かといって、おばけの国で楽しく過ごすわけでもありません。
墓場で運動会もなければ、
目玉だけになった父親の入浴介助をすることもありません。


結構怖い話ですが、
これを読むのがお父さん・お母さんだと
子どもは安心して楽しんでくれるようです。
特に、お父さんが読むおばけの話は
雰囲気が出てより楽しめるそうです。

読み終わった後は、
やさしい言葉で安心させてあげるのも忘れずに。


3歳の長男は最近、
“おばけ”がどんなものか分かってきたようです。
8か月の次男は、
恐れを知らないレンジャー部隊のように
家中をほふく前進(ハイハイと呼ぶにはキレが良すぎる)しています。

そんな二人が、
『ねないこだれだ』でどんな反応をするか楽しみです。
今日、借りていこうかな。



…と思ったら、貸出し中でした(;_;)


おっさんが絵本を読む風景。

by saku

みなさんこんにちは。
子持ち坊主のsakuです。


我が家には3歳の長男と0歳の次男がおります。
どうやら2人とも、絵本が好きなようです。

いつも寝る前に絵本を1冊ずつ堪能しているのですが、
大体お父さん(僕)が読んでいます。


年齢に差があるので、
次男向けと長男向けで、違うものを読むことが多いです。


次男向けのものは
過去に長男にも読んであげていたものが多く、
読んでいる横から3歳の長男が
「つぎはリンゴとバナナだよ!」
「きかんしゃにのるんだよ!」

などと、
丁寧に最初から最後までネタばらししてきます。
(ちなみに読んでいるのは『がたんごとんがたんごとん』
安西水丸/作 福音館書店 E/E1/ア)


これがいい大人なら
人間関係に溝を生み出すところですが、
今のところ、
二人ともキャッキャ笑いながら
大いに楽しんでいる様子。


まぁ、良しとしましょう。


展示と地元。

by saku

P1020548.jpg
展示の様子です。馬に乗ってみたいです。
みなさんこんにちは。
坊主頭のsakuです。


ただいま、
図書館正面入り口から入ってすぐのところに、
「青空本の広場実行委員会」のみなさまから寄贈していただいた
『ハイベスト教科事典』学研(Y031カ)
『遥かなる山の呼び声』(館内閲覧用DVD)
を展示しています。


『ハイベスト教科事典』は
中高生向けの百科事典です。
貸出しもできます。
教科書に即した内容だけでなく、
興味を持ったことをさらに深く掘り下げることができる本です。

『遥かなる山の呼び声』は
中標津町内でロケされた映画です。
高倉健さん主演で、1980年に公開されました。
こちらは館内での視聴となります。
カウンターへお申し付けください。


『遥かなる…』以外にも、
中標津が登場する作品がいくつか図書館にあります。

映画だと、
『家族』『釣りバカ日誌ファイナル』など。

小説だと、
『振り返れば地平線』佐々木譲(913サ)や、
kane副館長が先日ブログで紹介した
『生存者ゼロ』安生正(913ア)などです。
結構細かい住所が出てきます。
ついついゼンリンの住宅地図で確認してしまいました。


知っている土地が舞台になっていると、
実際にその場所を思い浮かべながら読むことができますよね。
「あー、これ当幌あたりかなぁ」とか。

範囲を道東一帯まで広げると、
桜木紫乃さんの作品なども楽しめます。


「何読もうかな?」とお悩みの方はぜひ♪


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