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「大切」ということ

by ジェーン

どんよりと重い雲。変わりやすい春の天気ですね。
…でも私はこんな天気も好き。なぜなら家々の灯りが温かく見えるから。
たまには家の中で鈍色の空を見るのも悪くないかな、と私は思うのです。


さてさてこんな日には、ふっと感傷的になります。
こんな時に、私が読むのは詩です。
今まであまり触れてこなかったし、自分から手に取ることはなかったのですが、例えば誰かが読んでくれたり、紹介してもらったりすると読みたくなります。

以前、研修へ行ったときに紹介してもらったのが、この絵本。

『ともだち』谷川俊太郎/文 和田誠/絵

「ともだちってかぜがうつってもへいきだっていってくれるひと。」
で始まってともだちってこんな人、と語りかけてくれる詩です。

私が1番好きなフレーズが、

「ともだちって そばにいないときにも いま どうしてるかなって おもいだすひと」

幼なじみ、学生時代の友だち、何気ないことで知り合った人…
今までの人生でたくさんの人と出会い、私の長所は「いい人と出会えること」だと言えるんでないか、というくらい本当に人に恵まれてきました。

だから、友だち、出合った人たちみんなを大切に、そして大切に思ってもらえるような人間にならないばなぁ。。。と思います。

大切な人、大切なもの、人それぞれ大切なことってありますよね。


『たいせつなこと』
      マーガレット・ワイズ・ブラウン/作


この絵本にこんな1連があります。

「そらにとって たいせつなことは いつもそこにある ということ」

スプーンにとって雪にとって、各々にとって大切なことが淡々と軽やかに綴られ、最後の「あなたにとってたいせつなこと」が、すんっと心に響きます。


少し感傷的になってしまいました。なにせこんな天気だからなぁ。


文通の達人になれるかもしれない本

by なな

こんにちは!
今日はとてもあたたかいですね!
寒かった冬が終わりやっと春がくるのかと思うと、なんだか嬉しくなってしまいます✿

春といえば、新しくなにかを始めたくなる季節ではありませんか?
わたしの場合、一昨年の春は読書を始め、去年の春には手作りパンに挑戦してきました。
そして今年の春は、文通を始めることにしました!
相手は主に大学時代の友人です。
文通はメールや電話と違い時間がかかるものですが、自分の手で字を綴るというのはとても楽しいです(^^)
ポストに返事の手紙が入っているのを見つけたときの嬉しさだって文通の良いところのひとつです!

もしも「わたしも文通してみたい」なんて思われた方がいたら、こちらを参考にしてみてください。

『恋文の技術』(森見登美彦/著 光文社)

森見さんの小説です。
おかしくて笑えるうえに、文通について学べますよ!
極めれば恋文の達人にだってなれる。かもしれません。



今日は、明日の23日(月)から始まる、子供の読書週間特別本展

『君と未来をつないだ本』

こちらの準備を始めます!
昭和55年から今までの教科書(教育出版)に載った資料の展示がありますので、みなさんぜひいらしてください★


髪の毛+海藻=?

by saku

みなさんこんにちは。
坊主頭のsakuです。
こないだ「髪伸びましたね」と言われたので、
近々刈り取ろうかと思います。


髪といえば、
「海藻類は発毛に効果アリ」
なんてことを聞きますよね。
30代にどっぷり腰まで浸かっている自分としては、
希望の光に満ちた情報です。


ところが!
『あの医学都市伝説ってホントなの?』(森田豊/著 青山出版社)
という本では…
「これはウソ。」と断言されてしまっています!

大まかな内容としては、
「髪の毛は20種類ほどのアミノ酸が結合した成分でできています。
なので、アミノ酸を摂れば髪は増えるかもしれないけど、
海藻類に含まれているアミノ酸は、わずかです。」
とのこと。

さらにこう続きます。
海藻類にはたくさんのヨードが含まれています。
ヨードは新陳代謝を活発にするので、

その情報が一人歩きしたのでしょう。」


一筋の光明が断たれた思いです。
新陳代謝が活発になるのなら、
オマケで髪の毛が増えたっていいじゃないですか…

まさに、
「人」の「夢」と書いて、「儚(はかな)い」
ですね…


…気を取り直して行きましょう!

この本には他にも、
・飲尿健康法ってホント?
・年をとると筋肉痛が遅れてくるってホント?
・焦げを食べるとがんになるってホント?

など、興味をそそる話題が盛りだくさん!
独特なイラスト(これがまた面白い!)とともに、
噛み砕いた言葉でわかりやすく解説されています♪


医学の分野は日進月歩。
明日には、また新しい発見がされているかもしれません。

30代に光をもたらす発見、待ってます。


読みました!

by なな


こんにちは!
新入社員のななです(^_^)

いきなりですが、わたしは三浦しをんさんの大ファンです!
みなさんはご存知でしょうか。
三浦しをんさんの小説、

『舟を編む』(光文社)

この小説が、2012年本屋大賞に決まったのです!
さっそく読ませていただきました!
昨夜読み終わったばかりです!

感想はこの一言に尽きます!

面白かった!!



あらすじは、『大渡海(だいとかい)』という辞書を創り上げる、辞書編集部の物語です。(簡単でごめんなさい・・・)
ボキャブラリーが乏しいのでうまく伝えられないのですが、わたしは辞書というものがどのように出版されているのか、これまで知りませんでした。
しかしこの小説を読んで、世に出版されている辞書は、時間と費用と、そして凄まじい情熱とをかけて出来上がっていることを知ったのです!
紙の手触りにだってこだわっているのです。

この小説を読んだ後、家にある辞書を手にとってみました。
なんだか訳もわからず感動しました。

先輩のsakuさんも読まれたそうです。
面白かったと感想を教えてくださいました!

是非みなさんも読んでみてください(^o^)


『舟を編む』は中標津町図書館でも所蔵しております。
貸出中の本に予約をすることもできるので、みなさん是非ご利用ください★


長々と失礼しました。
それでは!


my favorite book わたしのおきにいり♥

by ジェーン

一昨日(12日)に第38回川端康成文学賞の選考会が行われ、

江國香織さんの「犬とハモニカ」

(「新潮」2011年6月号)に決まりました。

こちらは優れた短編小説に送られる賞で、昨年は津村節子さんの『異郷』、
過去には角田光代さんの『ロック母』(第32回)青山七恵さんの『かけら』(第35回)
そして過日芥川賞受賞、世間を賑わせた!?田中慎也さんも『蛹』という作品で受賞しています。


わたしは江国香織の作品がとても好きで…
まず彼女の日本語の表現の美しさ、オノマトペの豊かさ、
そして話のところどころで料理が出てくるのですが、その料理たちが美しいんです!(おいしそうというより、芸術的だと私は思う)云々…。
私はどちらかというと長編小説を好みますが、彼女の短編小説は好きです。


そこで今日おススメするのが、私の江国香織デビュー作!!!

江国香織/著『デューク』
当館に所蔵があり、YA(ヤングアダルト)といって中高生向けの本のコーナーにあります。
ちょっぴり切ない恋の話。イヌ好きの方にもおススメしたい1冊です。


数年前、NHKでいくつかの短編小説を映像化して流れたことがあり、
その中にデュークがあったんです!
既にその時には小説を読んでいたこともあり、イメージが出来上がっていたので、映像化されたものとのイメージの相違に「えぇぇぇ」ってなった…
のですが、小説と映像を別のものとして見れば楽しめるんですよね。
また流してくれないかなぁ…



せば今日もあずましくいくべ!また次回〜


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